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山口県

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

山口県
やまぐちけん
地方 中国地方
山陽地方山陰地方
中国・四国地方
団体コード 035000-1
ISO 3166-2 JP-35
面積 6,112.73km²
総人口 1,464,200
推計人口、2008年12月1日)
人口密度 240人/km²
隣接都道府県 島根県広島県愛媛県福岡県大分県
県の木 アカマツ
県の花 夏みかんの花
県の鳥 ナベヅル
他のシンボル 県の魚:フグ
県の獣:ホンシュウジカ
県の歌:山口県民の歌
知事 二井関成
山口県庁
所在地 〒753-8501  山口県
山口市滝町1番1号
電話番号 083-922-3111
外部リンク 山口県
山口県の位置
特記事項 :
山口県県旗

山口県行政区画図

:市 / :町
ウィキポータル 日本の都道府県/山口県
Template (ノート 解説) 都道府県ポータル

山口県(やまぐちけん、英語表記:Yamaguchi Prefecture)は、日本の一つで、本州最西端に位置する県。中国地方を構成する5県のうちの1つで、九州地方との連接点の地域である。

目次

[編集] 概要

中国地方を構成する県(中国五県)の一つで、県土の大半は山陽地方に含まれ、北部の萩市長門市山陰地方の西端に当たるとされる。県庁所在地は県央部の山口市であるが、下関市宇部市周南市など経済規模で山口市をしのぐ都市が点在する(詳細は後述)。県西部を中心に経済面などで北九州地区とのつながりも深い。県東部は広島県地域とのつながりが密接である。

令制国長門国周防国に相当するので、防長(ぼうちょう)という別名を持つ。周防国と長門国は後に毛利氏によって統治され、江戸時代にはあわせて長州藩と称していたことから、長州(ちょうしゅう)と呼ばれることもある。

県魚に指定されている下関市フグは日本一の市場取扱量を占める。地元や周辺地域では、主に取扱業者やマスコミなどが縁起を担いでフグとは呼ばず「フク」と呼ぶ(フグが「不遇」につながり、フクが「福」につながる為とされている)が、日常会話で「フク」ということは少ない。

山口県では日常的に山口方言が使用されている。

山口県庁舎本館(2006年7月)
山口県政資料館(旧山口県庁舎)

[編集] 地理

東側を除く三方を海に囲まれ、その中央部を中国山地が横断している。中国山地に水源を発する河川がいくつか存在するが、河口付近を除けば海沿いに平地は多くなく(特に日本海側)、内陸部の川沿いを中心に盆地が点在する。

周辺海域
主な河川

[編集] 気候

全体的には、太平洋側気候だが、日本海側から内陸部にかけては日本海側気候で、には曇りの日が多く、も見られる。特に内陸部の阿東町萩市内陸部、周南市岩国市のそれぞれ北部などは、県内でも積雪がみられる地域である。北部は日本海に面しており、波が高く、海がしける事も少なくない。

瀬戸内海側は瀬戸内海式気候で、一年を通してが少なく、比較的温暖な気候である。冬でも中国山地に季節風が抑えられるので、日本海側と比べて曇りの日は少なく、晴れる日も多い。積雪も一冬に数回程度である。日本海側に対し、内海の瀬戸内海側では波は穏やかである。

関門海峡周辺の下関市山陽小野田市宇部市などでは日本海側気候と瀬戸内海式気候との境界にあたり、二面性を持つ気候である。冬は周防灘側でも曇りがちの天気になりやすく、時雨や雪を降らせる事もある。しかし、周防灘は穏やかで荒れる事は少ない。

上記のように、同じ県内でも地域ごとの気象傾向に差があることもあり、天気予報を発表する際の一次細分区域は「西部」「中部」「東部」「北部」の4つに設定されている。2003年3月3日には気象に関する注警報・警報発表区域の細分化(二次細分区域の設定)が行われ、県内が7区域「西部」(豊田/下関・宇部)、「中部」(山口・防府/周南・北玖珂)、「東部」、「北部」(長門/萩・美祢)に細分化された。2007年3月1日には市町村合併を反映する形で二次細分区域が再編され、二次細分区域が8区域に再設定されている。

  • 現行の気象区分(2007年3月1日現在、カッコ内は二次細分区域)
    • 山口県西部(下関/宇部・山陽小野田)
    • 山口県中部(山口・防府/周南・下松)
    • 山口県東部(岩国/柳井・光)
    • 山口県北部(長門/萩・美祢)

[編集] 自然公園

[編集] 歴史

[編集] 県名の由来

  • 山地、森林への入り口を「山口」と謂うことに関係ある。これは、阿武郡にある山の入り口が由来となっている。
  • かつて山口市の市街地あたりを指していた地名が、廃藩置県の際、そのまま県名に採用された。

[編集] 原始・古代

  • 古くは大陸文化の窓口として栄え、綾羅木郷遺跡や土井ヶ浜遺跡などの弥生遺跡が多数残る。
  • 現在の長門市油谷に世界三大美女のうちの一人といわれる楊貴妃が流れ着いたといわれる。
  • 飛鳥時代には、百済復興戦争の敗戦により、国防最前線として朝鮮式の山城が築かれた。
  • 奈良時代以降は、長門周防の2国が設置され国府は、長門が下関市長府、周防が防府市におかれた。日本唯一の鋳銭所が最初は下関市、のちに山口市に置かれていた地域で、奈良時代から平安時代初期の貨幣が鋳造された。今も山口市には鋳銭司(すぜんじ)という地名や学校名(山口市立鋳銭司小学校)がある。
  • 平安時代末期には源平合戦(治承・寿永の乱)の最終決戦地となり、1185年壇ノ浦の戦いで平家(伊勢平氏)が滅亡。その内乱の際に焼失した奈良の東大寺を復興するため、重源の指導のもとで周防が東大寺料国となった。

[編集] 中世

[編集] 近世

  • 1600年関ヶ原の合戦では、中国地方全域を支配していた毛利氏は西軍に参加。毛利輝元が総大将となったが、毛利勢は一族の吉川広家徳川家康に内通したため戦闘に参加せず。西軍の敗戦後は吉川広家の取り成しで毛利家は改易を免れ、減封されて防長2州を領有。以後、幕末まで毛利氏の支配する土地となる。
    • 両国には長門国の萩藩(長州藩)・長府藩清末藩・周防国の徳山藩岩国領の5藩が成立、宇部福原氏館いずれの藩主も萩宗家を中心に団結していたが、岩国領と萩藩の関係は良くなかった。減封を吉川家の裏切りのせいと見る向きも多く、末家として独立した扱いを宗家がしなかったためである。
  • 1838年 - 藩主毛利敬親に登用された村田清風による藩政改革が開始される。
  • 1863年、毛利敬親が山口に新たな藩庁を築いて移住。以後、長州藩(萩藩)は「山口藩」と称される。
  • 1863年-1864年 - 下関戦争(馬関戦争)。外国船に発砲し、4国の連合軍による報復攻撃で馬関砲台などが一方的に壊滅状態となる。以後、藩の大勢は攘夷から開国路線に転じる。
  • 1864年-1865年 2度にわたる江戸幕府の長州征伐。藩内部の権力闘争が続いていたが、第二次長州征伐では奇兵隊を率いた高杉晋作らの活躍で幕府軍を撃退。以後、尊皇倒幕で藩論を集約し、明治維新の原動力としてその名を残す。

[編集] 近・現代

[編集] 山口県と政治家

山口県は旧長州藩の版図が大半であるためか、「大臣、大将を目指せ」という教育を施すような風土を持ち、保守・革新を問わず政治色が強い土地柄となっている。なお、山口県では自由民主党に代表される保守系勢力が強い支持を集めている。

戦後においては、首相経験者では岸信介佐藤栄作兄弟と安倍晋三自民党総裁選出馬経験者では安倍晋太郎(元外務大臣で安倍晋三の実父)、林義郎(元大蔵大臣)、高村正彦(元外務大臣)、閣僚経験者では田中龍夫(初代山口県知事、元通産大臣)、佐藤信二(元運輸大臣で佐藤栄作次男)、河村建夫(元文部科学大臣、現内閣官房長官)、吹田愰(元自治大臣)、菅直人(元厚生大臣、元民主党代表)、そのほか重宗雄三(元参議院議長)、徳永正利(元参議院議長)、野坂参三(元日本共産党議長)、宮本顕治(元日本共産党議長)など、有力政治家を多く輩出している。これが山口県が「政治県」であるといわれる所以でもある。

大日本帝国憲法日本国憲法の両方の時代を通じて最も多くの首相(8人)を輩出した県である。

[編集] 人口

[編集] 年齢構成

年齢5歳階級別人口
2004年10月1日現在推計人口
総計 [単位 千人]

年齢 人口
0 - 4歳 画像:g30.png画像:g10.png画像:g05.png画像:g01.png 63
5 - 9 画像:g30.png画像:g10.png画像:g05.png画像:g03.png 66
10 - 14 画像:g50.png 68
15 - 19 画像:g50.png画像:g05.png 75
20 - 24 画像:g50.png画像:g05.png画像:g03.png画像:g01.png 81
25 - 29 画像:g50.png画像:g10.png画像:g03.png 86
30 - 34 画像:g50.png画像:g10.png画像:g10.png画像:g01.png画像:g01.png 98
35 - 39 画像:g50.png画像:g10.png画像:g01.png 83
40 - 44 画像:g50.png画像:g05.png画像:g03.png画像:g01.png 81
45 - 49 画像:g50.png画像:g10.png画像:g05.png画像:g01.png画像:g01.png 91
50 - 54 画像:g50.png画像:g30.png画像:g05.png 115
55 - 59 画像:g50.png画像:g30.png画像:g10.png 122
60 - 64 画像:g50.png画像:g30.png 109
65 - 69 画像:g50.png画像:g10.png画像:g10.png画像:g01.png 97
70 - 74 画像:g50.png画像:g10.png画像:g05.png画像:g03.png画像:g01.png 94
75 - 79 画像:g50.png画像:g05.png画像:g01.png画像:g01.png 78
80歳以上 画像:g50.png画像:g10.png画像:g10.png画像:g01.png画像:g01.png 98

年齢5歳階級別人口
2004年10月1日現在推計人口
男女別 [単位 千人]

年齢
32 画像:g10.png画像:g10.png画像:g03.png 0 - 4歳 画像:r10.png画像:r10.png画像:r01.png画像:r01.png 31
34 画像:g10.png画像:g10.png画像:g05.png 5 - 9 画像:r10.png画像:r10.png画像:r03.png 32
35 画像:g10.png画像:g10.png画像:g05.png 10 - 14 画像:r10.png画像:r10.png画像:r03.png画像:r01.png 33
38 画像:g10.png画像:g10.png画像:g05.png画像:g03.png 15 - 19 画像:r10.png画像:r10.png画像:r05.png画像:r01.png画像:r01.png 37
42 画像:g30.png画像:g01.png 20 - 24 画像:r10.png画像:r10.png画像:r05.png画像:r03.png 39
43 画像:g30.png画像:g01.png 25 - 29 画像:r30.png画像:r01.png 43
49 画像:g30.png画像:g05.png画像:g01.png 30 - 34 画像:r30.png画像:r05.png画像:r01.png 49
40 画像:g10.png画像:g10.png画像:g05.png画像:g03.png画像:g01.png 35 - 39 画像:r30.png画像:r01.png 43
39 画像:g10.png画像:g10.png画像:g05.png画像:g03.png 40 - 44 画像:r30.png画像:r01.png 42
44 画像:g30.png画像:g01.png画像:g01.png 45 - 49 画像:r30.png画像:r03.png画像:r01.png 47
57 画像:g30.png画像:g10.png画像:g01.png画像:g01.png 50 - 54 画像:r30.png画像:r10.png画像:r01.png画像:r01.png 58
59 画像:g30.png画像:g10.png画像:g03.png 55 - 59 画像:r30.png画像:r10.png画像:r05.png画像:r01.png 63
51 画像:g30.png画像:g05.png画像:g01.png画像:g01.png 60 - 64 画像:r30.png画像:r10.png画像:r01.png画像:r01.png 58
44 画像:g30.png画像:g01.png画像:g01.png 65 - 69 画像:r30.png画像:r05.png画像:r03.png画像:r01.png 53
41 画像:g30.png 70 - 74 画像:r30.png画像:r05.png画像:r03.png画像:r01.png 53
32 画像:g10.png画像:g10.png画像:g03.png 75 - 79 画像:r30.png画像:r03.png画像:r01.png 46
30 画像:g10.png画像:g10.png画像:g01.png画像:g01.png 80歳以上 画像:r50.png 68


山口県と全国の年齢別人口分布図(比較) 山口県の年齢・男女別人口分布図
紫色は山口県
緑色は日本全国
青色は男性
赤色は女性
1980年 1,587,079人
1985年 1,601,627人
1990年 1,572,616人
1995年 1,555,543人
2000年 1,527,964人
2005年 1,492,606人
総務省統計局 / 国勢調査2005年

[編集] 行政

[編集] 歴代知事(公選)

詳細は山口県知事一覧を参照

  • 初代 田中龍夫(1947年4月5日~1953年3月24日、2期)
  • 2代 小澤太郎(1953年4月30日~1960年8月17日、2期)
  • 3代 橋本正之(1960年9月25日~1976年6月30日、4期)
  • 4代 平井龍(1976年8月22日~1996年8月21日、5期)
  • 5代 二井関成(1996年8月22日~、4期目)

[編集] 財政

[編集] 平成18年度

  • 標準財政規模 3486億3900万円
  • 一般会計歳入 7470億8700万円 
  • 一般会計歳出 7386億5800万円
  • 財政力指数 0.40885 ( 都道府県平均 0.46 )
    • 財政力指数0.4~0.5のⅡグループ(9自治体)に分類されている
  • 経常収支比率 92.5% ( 都道府県平均 92.6 )
  • 実質収支比率 1.0
  • 人口一人当たり人件費・物件費 14万5634円 ( 都道府県平均 12万4759円 )
  • 実質公債費比率 12.6% ( 都道府県平均 14.7% )
  • 人口100,000人当たり職員数 1,384.32人 ( 都道府県平均 1,173.11人 )
    • 平成17年度から平成22年度までの5年間で1,164人(5.3%減)の削減を目標としている
  • ラスパイレス指数 99.3 ( 都道府県平均 99.6 )

地方債残高

  • 普通会計分の地方債現在高 1兆1295億7100万円
  • 上記以外の特別会計分の地方債(企業債)現在高 576億7900万円
  • 第3セクター等債務保証残高
    • 山口県土地開発公社 338億5300万円
    • やまぐち農林振興公社 203億8900万円

[編集] 平成17年度

  • 財政力指数:0.37(平成17年度)

[編集] 議会

党派別議員(2007年4月8日改選・定数49人)
柳居俊学、吉井利行、伊藤博、石崎幸亮、吉田和幸、塩満久雄、林哲也、有福精一郎、友田有、岡村精二、二木健治、重宗紀彦、藤生通陽、松永卓(副議長)、末貞伴治郎、新谷和彦、田中文夫、島田明(議長)、守田宗治、山手卓男畑原基成、河野亨、大西倉雄、長谷川忠男、森中克彦、河村敏夫、藤井律子、友広巌、竹本貞夫
加藤寿彦、西嶋裕作、木村康夫、吉敷晶彦、秋野哲範、今倉一勝
先城憲尚、小泉利治、石丸典子、上岡康彦
水野純次、藤本一規、久米慶典
  • 県政クラブ(3人)
国井益雄、槙本利光、新藤精二
  • 新政クラブ(2人)
久保田后子、合志栄一
佐々木明美
  • 無所属の会(1人)
渋谷正

[編集] 経済

[編集] 産業

山陽地方に当たる瀬戸内海側は、重化学コンビナートを中心とした工業と、高速道路網などを生かした流通業などが発展しており、瀬戸内工業地域の一角を成す。一方で、山陰地方に当たる日本海側は、農業・漁業などの第一次産業と観光業などのサービス産業が中心である。

かつては宇部・美祢で鉱業が盛んであり、宇部炭鉱 (宇部市) や大嶺炭鉱 (美祢市) で無煙炭を中心とした石炭が採掘されていた。いずれも現在は閉山しているが、県西部 (宇部・山陽小野田など) の重化学工業地域は元々この炭鉱を背景としている。現在美祢地区では石炭に代わって石灰石の採掘が行われており、セメントの製造企業が集中している。一方、周南・岩国などの東部では太平洋戦争当時の海軍燃料廠などに由来する石油精製コンビナートを展開、ソーダなど化学系の製品製造を主とする工業地域を形成している。

経済圏はほぼ三極化しており、西部では下関市、県央部では山口市 (特に旧小郡町) 、東部では周南市 (特に旧徳山市) がそれぞれ地域の中心都市としてある程度の集積がなされている。山口県全体でみると、多くの金融機関が拠点を置く下関市での集積が顕著であり、地方金融グループである山口フィナンシャルグループ (傘下に山口銀行もみじ銀行)、山口県中西部と島根県の一部を営業エリアとする西中国信用金庫 (下関、