福岡県
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
|
||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
福岡県(ふくおかけん、英語表記:Fukuoka Prefecture)は日本の九州地方に位置する都道府県の一つ。 県庁所在地は福岡市。
目次 |
[編集] 地理
九州本島の北部に位置し、九州地方の県では最も人口が多い。県庁所在地の福岡市は九州最大の都市で、九州地方の経済・文化・交通の中心である。福岡市と北九州市の2つの政令指定都市を抱え、いわゆる三大都市圏以外では唯一人口密度が1,000 人/km² を超えているなど、比較的繁華な県である。
北部は日本海(響灘・玄界灘)、東部は瀬戸内海(周防灘)、筑後地方は有明海に面している。県の中心部を筑紫山地が連なっており、筑後川・矢部川・遠賀川流域、宗像地域、京築地域では平野が広がっており水田地帯が多い。
玄界灘の壱岐や対馬をはさんで大韓民国があり、特に南部の主要都市である釜山までは、福岡市から直線距離で200キロ程度(高速船が運航されており2時間55分掛かる。鹿児島市までの距離と同等。現在釜山市と共同経済圏にする構想がある。)であり、中国の上海市までは850km程度と東京よりも近い。他、近隣諸国の主要都市が1000キロ圏内に存在するため、博多港から釜山への航路や、福岡空港から韓国や中国、台湾など東南アジア主要都市への航空路が多く設定され、東南アジア方面、特に韓国からの観光客が増加の傾向にある。
[編集] 気候
- 福岡地方、北九州地方の日本海沿岸部・関門海峡沿岸部(福岡市・北九州市・宗像市・前原市など)
- この地域は九州の中でも日本海側気候の影響が最も強い。冬期は北西の季節風が吹きつけるため肌寒く、曇天の日が多く日照時間が少ない。強風・風雪・波浪注意報も発令される事も多く、強い冬型の時には暴風雪・波浪警報が発令される場合もある。また、年に数日程度は積雪する日もある。梅雨明け後は最高気温が30℃以上の真夏日が多いが、35℃以上の猛暑日になる事は少ない(福岡市の平年値(1997年~2006年の10年平均)は、夏日140.1日、真夏日60.7日、猛暑日4.3日。冬日3.2日、真冬日0.0日)。関門海峡周辺では霧が発生しやすく、日本海側気候と瀬戸内海式気候との境界に当たるため、二面性を持つ気候である。
- 北九州地方の瀬戸内海(周防灘)沿岸部(行橋市・豊前市など)
- この地域は瀬戸内海式気候に属する。年間を通して比較的温暖で、降水量は少なく晴天が多い。冬は日本海側気候の影響で、年に数回程度の積雪はあるが、季節風の影響は日本海側より小さいので、強風や波浪などの注意報が発令されることは少ない。
- 筑豊地方、筑後地方の内陸部(久留米市・飯塚市・直方市・田川市・嘉麻市・朝倉市など)
- この地域では内陸地形であるため、寒暖の変動が激しい。夏は猛暑になりやすく、最高気温が35℃を越える日もある(飯塚市の平年値は、夏日143.5日、真夏日65.4日、猛暑日3.6日)。冬は最低気温が氷点下まで下がることもあり、県内ではこの地域が最も積雪しやすい(冬日28.5日、真冬日0.1日)。特に標高1,000m級の山が連なる筑紫山地の英彦山周辺では100cm以上積雪する事もある。
- 筑後地方の有明海沿岸部(大牟田市・柳川市・大川市など)
- 有明海は内海のため、瀬戸内海式気候に近い。年間を通して温暖で、降水量も多くない。冬期は最低気温が氷点下まで下がることもあるが、降雪することはあっても積雪することはほとんどない。
[編集] 位置
[編集] 隣接都道府県
- 陸地で隣接
- 海域を挟んで隣接
[編集] 地形など
- 山地:筑紫山地、脊振山地、耳納山地、三郡山地、筑肥山地
- 山:英彦山、釈迦岳(県内最高峰)、脊振山、雷山、九千部山、皿倉山、大坂山、犬ヶ岳、貫山、福智山、宝満山、四王寺山、天拝山、高良山
- 峠:八木山峠、冷水峠、嘉麻峠、犬鳴峠、ショウケ越
- 平野:福岡平野、筑紫平野、直方平野
- 一級河川:筑後川、矢部川、遠賀川、山国川
- 二級河川:那珂川、御笠川、紫川、室見川、多々良川、大牟田川、諏訪川
- 海:玄界灘、響灘、有明海、周防灘
- 湾:有明海、博多湾、洞海湾
- 有人島:能古島、玄界島、志賀島、小呂島、姫島、相島、地島、大島、馬島、藍島
[編集] 自然公園
- 国立公園
- 瀬戸内海国立公園
- 国定公園
- 玄海国定公園、耶馬日田英彦山国定公園、北九州国定公園
- 県立自然公園
- 太宰府県立自然公園、筑豊県立自然公園、筑後川県立自然公園、矢部川県立自然公園、脊振雷山県立自然公園
[編集] 福岡県の歴史
[編集] 名前の由来
福岡の地名は、かつて筑前国域を治めていた黒田氏の発祥の地である備前福岡に因むといわれている。
[編集] 古代
福岡県は中国や朝鮮半島に近いという地理的条件の影響を受け、古代から多くの歴史に富んでいる。
弥生時代、稲作が日本で最初に伝来した地といわれている(ただし異説あり)。「魏志倭人伝」によれば現在の福岡市西区·前原市·糸島郡のあたりに伊都国が存在し、現在の福岡市博多区のあたりに奴国が存在したと伝えられている。奴国については、江戸時代に志賀島の農民により金印が発見され、実在が確認されている。また同書に書かれている中国の皇帝から「親魏倭王」の金印を授かった女王卑弥呼が統治した邪馬台国も福岡県に存在したとする説が唱えられているが、これについては近畿地方にあったとする説と真っ向から対立しており、いわゆる「邪馬台国論争」となっており現在も解明されていない(両説に含まれない他地域にあったとする研究者も少なからずいる)。
天智朝の初め頃(660年代の初め)に、白村江の戦い(はくすきのえのたたかい)に敗れ、唐や新羅の連合軍が来襲するかも知れないとして九州の防備を固めるためや管轄のために大宰府が置かれた。大伴旅人や山上憶良、菅原道真が有名である。
日本の文献に記述される時代になると、筑紫国と豊国があったようである。7世紀末に筑紫国は筑前国と筑後国に、豊国は豊前国と豊後国に分割された。現在の福岡県の県域は律令制における筑前国·筑後国の全域と、豊前国の一部である。
- 869年 新羅海賊が博多湾に侵入。
[編集] 中世
- 1274年 元軍の襲来を受ける(文永の役)。いわゆる元寇。
- 1281年 再び元軍の襲来を受ける(弘安の役)。
- 1587年 豊臣秀吉により博多の太閤町割が行われる。
- 1864年 八月十八日の政変により京都を追放され長州に逃れた三条実美ら五卿が、長州から福岡・太宰府に移される。(七卿落ち)
[編集] 近・現代
- 1871年 廃藩置県前日現在、現・福岡県域を統治していた藩は以下の各藩
- 1876年:
- 1889年:
- 1901年:日本初の近代的製鉄所である官営八幡製鉄所が遠賀郡八幡村(現在の北九州市八幡東区)に完成。
- 1942年:世界初の海底トンネルである関門鉄道トンネルが開通。当時の大里(だいり)駅と下関駅が結ばれ、同時に大里駅は門司駅、それまでの門司駅は門司港駅とそれぞれ改称された。
- 1945年:太平洋戦争の戦局悪化により、現在の北九州市内にあたる各市や福岡市・久留米市・大牟田市などが空襲を受ける。小倉市が原子爆弾の標的となるが、当日雲が多くかつ前日の八幡市への空襲による煙の影響もあり標的の目視確認が難しかった為投下を免れた(小倉に投下予定だった原子爆弾は長崎市に投下される)。敗戦後、板付飛行場(現在の福岡空港)などが米軍により接収され、県内各地に米軍キャンプが設営される。
- 1948年:第3回国民体育大会、平和台陸上競技場などで開催。
- 1953年:昭和28年西日本水害発生。死者259名、行方不明者27名、全壊・流失家屋2,150棟、半壊家屋1万2,116棟、床上浸水9万2,532棟、床下浸水11万9,127棟。被害総額793億円は当時の県予算の二年分に相当。
- 1958年:山口県下関市と門司市(現在の北九州市門司区)の間に関門国道トンネル開通。船を使わずに自動車で本州と往来することが可能となる。
- 1962年:戸畑市(現在の北九州市戸畑区)と若松市(同若松区)との間に、若戸大橋開通。当時東洋一の吊り橋だった。
- 1963年:
- 1965年:6月1日、山野鉱業山野炭鉱(稲築町(現嘉麻市))でガス爆発事故、死者237名。戦後の炭鉱事故としては上記の三川鉱事故に続き死者数が2番目。
- 1968年:カネミ油症事件発生、県内を中心に全国的に被害発生。
- 1970年:羽田発福岡行きの日本航空機がハイジャックされる。いわゆるよど号事件。
- 1972年:福岡市が政令指定都市となる。1県に政令指定都市が2つ設置されたのは同日に政令指定都市となった川崎市を有する神奈川県と共に初めて。
- 1973年:関門橋開通。九州自動車道の県内通過部分として初めて鳥栖~南関間が開通。
- 1975年:3月10日、山陽新幹線岡山~博多間が開業。新関門トンネル開通。
- 1976年:筑豊最後の炭鉱、貝島炭砿(宮田町(現宮若市))が閉山し、筑豊から炭鉱がなくなる。
- 1978年
- 大渇水により県内の多くの自治体が長期間に亘り給水制限となる。(昭和53-54年福岡市渇水)
- この年のシーズン限りでクラウンライターライオンズがコクドの堤義明社長に買収され埼玉県に移転、福岡県からプロ野球チームが消える。
- 1987年:大分自動車道の最初の完成区間である鳥栖~朝倉間が部分開通。
- 1988年:九州自動車道の福岡県内路線が完成。
- 1989年:
- 1990年:
- 1991年:台風19号の上陸で被害を受ける。
- 1993年:福岡市中央区地行浜に福岡ドーム完成。福岡ダイエーホークスの新本拠地となる。
- 1994年:全国的な少雨により、福岡市、太宰府市、大野城市、筑紫野市などで長期間の夜間断水となる。(平成6年渇水)
- 1995年:
- 1996年:ガルーダ・インドネシア航空機が福岡空港で離陸に失敗、炎上。死者3名を出す。
- 1997年:三井三池炭鉱(大牟田市)の閉山により福岡県から炭鉱が消える。
- 2001年:世界水泳選手権福岡大会、マリンメッセ福岡などで開催。
- 2004年:
- 2005年:
- 2006年:
- 2008年
[編集] 人口
[編集] 年齢構成
- 平均年齢:42.9歳 (男41.1歳 女44.5歳 参考 - 国平均 43.9歳 男42.4歳 女45.3歳)
- 高齢者率:19.8% (国平均 - 21%) 年少者率:13.9% (国平均 - 13.6%)
- 以上2005年国勢調査数値に基づく統計











/
/ 

























